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米黒人拘束死事件は「現代のリンチ」だ、根底に胸痛む暴力の歴史(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース

4400人以上の黒人が犠牲に

 米国の非営利団体「公正な裁きのイニシアティブ(the Equal Justice Initiative)」によると、1877年から1950年の間に、米国では4400人以上の黒人の男性、女性、子どもが白人のリンチによって殺された。銃で撃たれ、皮膚をはがされ、生きたまま火をつけられ、棒で殴られ、木から吊るされた。司法機関である裁判所の前庭でリンチが行われたこともあった。  一部の歴史家は、南北戦争が終わってから数千人の黒人に行われたリンチが、現代の自警団による襲撃や警察による暴力につながっていると指摘する。しかも、そうした行為が処罰の対象になることはめったにない。  フロイドさんの死の2カ月前、ケンタッキー州ルイビルで26歳の黒人女性ブリオナ・テイラーさんが、真夜中にノックもせずに家の中へ踏み込んできた警官に射殺された。さらにその3週間前には、ジョージア州グリン郡で、25歳の黒人男性アーマード・アーベリーさんが自宅近くをジョギング中にトラックに乗った白人親子に追いかけられ、殺害された。  これらの事件をきっかけに、400年に及ぶ黒人抑圧の歴史という古傷が開かれたと、歴史家たちは見ている。新型コロナ感染症のパンデミックで、アフリカ系米国人の罹患率と死亡率が他の人種に比べてはるかに高いなかで立て続けに起こった事件に、人々の怒りは爆発した。全米で激しい抗議活動が起こり、さらにそれが全世界へと拡大した。パリ、シドニー、アムステルダム、南アフリカでも、群集が町を行進して、正義を要求し、警官による暴力を糾弾した。 「公正な裁きのイニシアティブ」は、米国での人種差別の遺産を広く知らせるために活動している。創立者で代表者のブライアン・スティーブンソン氏は、奴隷制度にリンチ、そして現代まで続いている黒人抑圧という残虐な歴史を米国がいまだに清算していないことが、一連の抗議活動の根本にあると指摘する。 「200年にわたって黒人を奴隷化してきたこの国最大の重荷は、黒人は進化しきっていない、人間として劣り、価値も低く、白人と同じ扱いを受けるのにふさわしくないという作り話です。私たちはこの問題に一度も正面から向き合ったことがないのです」 「白人が最も優れた人種であるという考え方が、100年に及ぶ黒人への暴力を煽ってきました。数千件のリンチ、大量殺人、そして黒人は危険であり犯罪者であるという思い込みが、今に至るまでなくなっていません。ですから、アーマード・アーベリーさん、ブリオナ・テイラーさん、ジョージ・フロイドさんが殺されたとき、警察や検察、選挙で選ばれた役人の多くが、関与した白人をまず守ろうとしました。動画のおかげでそうしたやり方が難しくなっていますが、たとえ暴力行為がはっきり撮られていても十分ではありません。それだけ長きにわたって、この国は人種的な不公正の歴史について考えることを拒んできたのです」

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June 19, 2020 at 05:15AM
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