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二丁目でウケる「M 愛すべき人がいて」:現代のヒット作品に生きる“大映ドラマ魂” - ELLE

「おしん」に学ぶ日本コンテンツの強さ

おしん

K :そう考えると日本の80年代ドラマってグローバルにも強い気がするんですが。

Y  :う~ん、どうかなあ。

B :「おしん」が視聴率90%を超えた輸出国があるように、根っこには強い王道の魅力もあると思う。橋田寿賀子さんの脚本も、大映ドラマと比べちゃいけないかもだけど、心をつかまれる柱の部分だけじゃなくて、ちょっとツッコミどころがあるのよね。女性とオネエはそこを大事にしてない?

大河ドラマでも「おんな太閤記」みたいに橋田寿賀子さんがやると、ちょっとツッコミどころが生まれるように、一定以上を超えた年齢の女性センス、というかオカマセンスというか、女性性は余白というかツッコミどころを持ち込んでくれる。

 Y : 橋田寿賀子先生ものってほとんどがそうじゃない?「おしん」だってツッコミどころ満載だからあれだけ流行ったわけだし、「渡る世間は鬼ばかり」が長続きしたのも、観ている自分に置き換えて話題にできるから。男性でも宮藤官九郎さんとか鈴木おさむさんとか、名誉オカマセンスがある人たちは近いものがあるわよね。

B :「やりすぎとツッコミどころ」。この文化が今回とりあげる作品に共通するところ。

 Y : 余白がなくて本気で真面目に作ると、作り手側の必死感が出ちゃって視聴率に結びつかないこともあるわよね。 

B :まっとうな今っぽいドラマも増えてるから、そこに陽の目が当たりにくいのも可哀そうなんだけどね。誠実だけどおとなしい良い子が損しがちなのと一緒。ド派手なタイプが目立つせいで埋もれちゃうのよ。その上、ジェンダー意識とかがグローバル基準のコンテンツセンスがまだまだだったり、そもそも世界に「売る」システムがあんまり作れてないから難しい。チャレンジするよりは安定して強い土着コンテンツに落ち着きがちよね。

Y :観光もそうだけど、キャンペーンはできるんだけど、じゃあ売るものはなんですか? と訊かれたらお役人たちは何も知らない。いまだに「黒澤明」「小津安二郎」とかお偉方の言ってるのを耳にすると、「タイムマシンで70年代から来た人ですか?」と聞きたくなる。いま、令和よ(笑)。同時に、それ以上の人材は出てきていないってことになるから絶望もあるんだけどね……。

B :「どうやらこのコンテンツが売れているらしい」と元からあったものに乗っかって「売るふり」はできたけど、なぜそれが売れているのか、魅力やメカニズムがわかっていない人が動かしているから。

K :エリートの素人がリードしちゃってる感じですね。日本にありがち。その道のプロをトップに立たせない。せっかく「M」みたいな作品が出てきてるのに、もったいない!

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May 15, 2020 at 06:38AM
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