現代の主力戦車の進化は限界 前編
【まとめ】
・3.5世代MBTは重量で運用限界に。小口径化、仰角拡大は要検討。
・生存性重視のロシア製アルマータ。陸自10式戦車にはない発想。
・非直接照準・誘導砲弾による曲射で小型化可能。RWSは必須。
現在の主要国の3.5世代のMBT (Main Battle Tank:主力戦車)例えば、米国のM1A2、英国のチャレンジャー2、ドイツのレオパルト2、イスラエルのメルカバIVなどは重量が70トン前後となり、運用上の限界に近づいている。
現在の延長線で高い防御力、攻撃力、機動力を求めるとなると重量は更に増大して運用、回収、整備などの面で実用的とは言えなくなる。かつて第二次世界大戦において最盛期を迎えた戦艦は戦後のミサイル技術の発達もあり、ミサイルを搭載した駆逐艦やフリゲイト等に主役を譲って消滅した。同様のパラダイムシフトはMBTにも起こる可能性は高い。恐らく次世代の「戦車」は現在のMBTとは全く異なるものなるだろう。今回は既存概念に囚われず将来の戦車のあり方を考えてみる。
初めて登場した戦車は第一次大戦における英軍のMk1で、履帯を有した菱形の車体で砲塔はなく、現在の戦車とは似ても似つかない代物だった。開発目的も味方歩兵が敵の塹壕を突破するための支援だった。履帯の付いた車体に旋回式の有人砲塔を搭載した現代の戦車の原形はルノーFTだ。
当時戦車は歩兵直協用の兵器として進化したが、第二次大戦では戦車の敵は戦車となり、戦後も同様に戦車を撃破できる主砲を搭載した砲塔を有した戦車が「火力」「防御力」「機動力」を兼ね備えたMBTとして定着した。
だが90年代以降、主として先進国では機甲部隊同士の戦車戦よりも非対称戦闘での歩兵直協任務が主となった。また歩兵の携行火器や地雷原以外の地雷やIEDなどの敷設に対抗して全周、上下360度に高い防御力が付加されるようになった。これはある戦車の任務の先祖返りともいえる。
我が国の10式戦車は44トンと、3.5世代戦車の中では圧倒的に軽量だ。だがそれは、防御力を犠牲にしているからで、圧倒的な新基軸の戦車ではない。因みに10式の売り物である砲塔側面のモジュラー装甲は調達コストを下げるために、ブリキの外版が装着されているだけで、タンデム弾頭の対戦車弾や中口径機関砲には無力だ。
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April 15, 2020 at 04:05PM
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