新型コロナウイルスの対策を議論する政府の専門家会議は9日、2月26日に安倍晋三首相が呼びかけた2週間の大規模イベントの自粛に関し、3月19日ごろまで継続すべきだとの見解を公表した。19日ごろに一連の対策の効果を検証し、さらに継続すべきかどうかを判断するとした。
首相は10日の政府対策本部で、専門家会議の見解を踏まえてイベント自粛の継続を呼びかける。対策本部では、感染が拡大しているイタリア北部を入国禁止の対象に追加指定する。
専門家会議は国内の状況について「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえている」とする一方「警戒を緩めることはできない」と強調した。メンバーの一人は「戦いは数カ月から半年、年を越えて続くかもしれない」と述べた。
専門家会議の尾身茂副座長は「新型ウイルスの平均的な潜伏期間5日間、発症から感染確認までかかる平均日数8日を経て(対策の)効果が分かるようになる」と説明。さらに19日ごろまでかけて効果を見極めるとしている。
2020-03-09 14:13:57Z
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