25日の大雨の影響で、千葉県内では河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、これまでに9人が死亡しました。低気圧の影響で千葉県内では25日、わずか半日で1か月分の雨が降り7つの河川が氾濫し、土砂災害も相次ぎました。
死亡・行方不明
自治体や警察などによりますと、千葉県内ではこれまでに9人が死亡しました。
千葉市緑区では、2か所で土砂崩れが起き、飯高茂雄さん(67)と60代と40代の女性2人の合わせて3人が死亡しました。
市原市では、自宅の敷地にいた吉野きよ子さん(57)が土砂に巻き込まれて死亡しました。
茂原市では、川に流された60代とみられる男性1人が土手で死亡しているのが見つかりました。
長柄町では、冠水した道路に止まっていた車の中で80代の男性1人が死亡していました。また、町内の河川敷の近くでも軽自動車の中から50代の男性が遺体で見つかりました。
長南町では冠水した道路に止まっていた軽トラックの近くで80代の男性1人が死亡していたほか、26日午前3時すぎに田んぼで浸水していた車から91歳の男性が遺体で見つかったということです。
避難
避難所に避難している人は午後4時の時点で長柄町、茂原市、鋸南町、館山市の4つの市と町で合わせて208人となっています。
住宅被害
住宅の被害も相次いでいます。
千葉市緑区では、崖崩れで住宅3棟が全壊しました。
床上浸水は41棟となっていて、内訳は千葉市で20棟、八街市で19棟、四街道市と袖ケ浦市でそれぞれ1棟です。
さらに床下浸水は137棟で、千葉市で60棟、八街市で52棟、南房総市で14棟などとなっています。
住宅の浸水被害は、茂原市や佐倉市などで今後大きく増える可能性があり、県が情報の把握を急いでいます。
断水
水道の被害も出ています。鴨川市では、市内の東町浄水場の施設が浸水により故障したため、25日に引き続き、東条地区の4699戸で断水しています。
鴨川市によりますと、復旧作業を進めていますが断水解消の見通しは立っていないということで、給水車を出して対応しているということです。
2019-10-26 09:59:00Z
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